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岩鼻(いわばな)は、長野県上田市と埴科郡坂城町との境付近にある名勝。千曲川(長野県における信濃川の呼称)の両岸を崖同士が向き合う。右岸の崖は上田市と坂城町の境に在るが左岸の崖は上田市に在り坂城町との境からは離れている。長野県の天然記念物。『源平盛衰記』で塩尻狭と記された場所であり、古くは岩端、岩花、巖華とも書いた〔『日本伝説叢書 信濃の巻』155 - 159ページ 。〕。 == 地理 == 上田市と坂城町との境界辺りに在り、千曲川を挟んで左岸の崖を半過岩鼻(はんがいわばな)といい、右岸の崖を下塩尻岩鼻(しもしおじりいわばな)または塩尻岩鼻(しおじりいわばな)という〔上田市立マルチメディア情報センター「上田市文化財マップ 岩鼻(半過・下塩尻) 」より(2015年11月13日閲覧)。〕〔上田市「千曲公園 」より(2015年4月14日更新、2015年11月13日閲覧)。〕。前者は柱状節理が発達した石英角閃石ひん岩、後者は緑色凝灰岩(グリーンタフ)をそれぞれ主体とする〔〔宮坂晃「半過岩鼻の奇観(上田市) 」より(2015年11月13日閲覧)。〕。この地質の差異は、崖間に「千曲川断層」が存在することを示唆している〔。崖の高さは約120メートル〔「城南地域の自然的・歴史的資源のまとめ 」1ページ(平成23年度上田城南地域協議会 第10回資料)。〕。平坦な崖上面には河床礫が見られ、かつての千曲川の河床の高さがうかがい知れる〔。 これら2つの崖はもともと陸続きであり〔、冠着山と四阿山とを結んでいた〔。これを千曲川が侵食したことで、現在のような川を挟んで崖同士が向き合う地形となった〔。それまで岩鼻上流は大きな湖であったとされ、これを由来とする民話や地名が東信地方(上小地域・佐久地域)の各所に残っている(後述)。 長野県は1974年(昭和49年)1月14日付けで当地13ヘクタールを「小泉、下塩尻及び南条の岩鼻」の名称で天然記念物(地質鉱物)に指定した〔〔長野県教育委員会「文化財情報 長野県天然記念物 」より(2015年4月16日現在、2015年6月5日更新、2015年11月13日閲覧)。〕。「岩鼻」という名の由来については、そびえる巨岩が今にも落ちそうにして千曲川に迫っている様子から〔、あるいは外観が人間の鼻の形に似ているからとも言われる〔上田市「上田 道と川の駅 記念きっぷ 5 半過岩鼻 」より(2015年4月14日更新、2015年11月13日閲覧)。〕。 岩鼻では、千曲川を境にして右岸に国道18号・上信越自動車道・しなの鉄道しなの鉄道線・JR北陸新幹線が、左岸に国道18号上田坂城バイパス・長野県道77号長野上田線がそれぞれ通じている〔Mapion「岩鼻の地図 」より(2015年11月20日閲覧)。〕。もともと当地は埴科郡・更級郡・小県郡の3郡が接し、北国街道が通じる交通の要衝であった〔。江戸との間の参勤交代で当地を通過する加賀藩の前田氏は当地の地形に危惧を抱いており、通過の際は金沢に使者を送り、自らの無事を伝えたという〔。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「岩鼻 (長野県)」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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